サクセスボイス

2021年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 法学部

福田 歩 さん盛岡第一高卒

 第一志望の大学に進学できて本当に嬉しく思います。昨年の春、東北大学法学部に不合格、そしてただ不合格なだけでなく、とんでもなく低い二次試験開示点数をみてリベンジしようと心に誓い、同じ大学を目指して勉強を始めました。

 中ゼミの授業では質の高い問題が出題され、特に数学のような解けると解けないではっきり区別できる教科では、解けない自分に怒りとあせりを覚えながらも復習を欠かさずに行うことでなんとかくらいついていきました。なんとか授業についていったことで成績は順調にのびていったものの、ずっと悩まされていた課題に苦しめられていました。うっかりミスやケアレスミスと呼ばれるもったいないミスのことです。返却された答案をみて、やってしまったと思うものの、「まあ大筋はあっていたし、いいか」などといってうやむやにしてしまっていた私にとって阿部副校長からの言葉は深くささりました。「ケアレスミスだってミスと同じく減点される。ケアレスミスは自分の注意次第で何とでも防げるわけであるから、防げる点を落とすというのはわからなくてミスになったものより深刻にとらえなければいけないし、そういうミスをいかに少なくするかが合格と不合格をわける」そこからとにかくもったいないミスをなくすために、字を丁寧に書く、計算は書いて残すなど対策を講じました。これらによって、確実にケアレスミスを減らせたのが合格をつかみとれた大きな理由だと思います。

 浪人生活はつまらない、親に迷惑もかけているし、お金もかかるし、そのような自己嫌悪と戦い、がんばり続けることができたのは、家族、先生をはじめとする周りの方々のおかげです。つらいけれどもなにかしら浪人の経験が自分の糧になると信じて、体だけはこわさないように一歩一歩着実に進んでいってください。

2021年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 教育学部

小松山 怜華 さん盛岡第一高卒

 第一志望だった東北大学教育学部に合格することができて、うれしい気持ちでいっぱいです。二年間支えてくださった先生方、環境を整えてくれた家族のおかげで目標を達成することができました。本当にありがとうございました。

 去年も同じところを受験して不合格でした。後期も出願はしていましたが受験せずに、合格発表の日から今年の受験に向けてスタートしました。4月頃は新型コロナウイルスの感染拡大により緊急事態宣言が出されていて不安でいっぱいでしたが、中ゼミでは感染症対策を講じた上で例年通り対面式の授業を行ってくださったおかげで、生活のリズムが崩れることなく勉強に集中できたし、しっかり基礎を固めることができました。

 春に須藤先生から「今年は一人で頑張りなさい」と言われて、あえて友達をつくらずに過ごしました。寂しいなと思うときもありましたが、ひとりの方がメンタルが安定していたし、結局受験本番はひとりなのでいい訓練になり、一年間やり通してよかったと思います。須藤先生と話すと力をもらえる感じがしたし、安心できました。勉強のことだけでなく精神面でもサポートしていただいてとてもありがたかったです。そして、模試の度に目標を示してくれて、モチベーションの維持につながりました。須藤先生、本当にありがとうございました。

 今年一番心配だったのがセンター試験から共通テストに変わったことです。東北大学が二次試験重視とはいえ、共通テストできちんと得点して、私大も共通テスト利用で何校か合格し、気持ちに余裕を持って二次試験に臨みたかったので、共通テストで何点とれるかが私にとっては重要でした。今までセンター試験対策しかやってこなかったですし、中ゼミの授業は二次対策メインだったので、対策に困りました。まず、試行調査をやってみて、センター試験と大差ない部分も多くあったのでセンター試験の過去問を中心に解きました。国語、数学、英語は予想問題を多く解きました。これで大丈夫なのかかなり不安でしたが、結果的に本番で目標に近い点数をとれたので、やったことは間違ってなかったのかなと思います。

 後輩の皆さん、中ゼミのプログラムに従えば確実に合格に近づけると思います。先生方と自分を信じて頑張ってください。

 今年一年の私の勉強方法を紹介します。

 <国語>
 共通テスト形式の問題は須藤先生のやり方で解いていました。問題文を先読みし、傍線部の近くを読んでマルバツをつける方法です。スピードも上がったし安定して得点できるようになりました。二次試験対策は、中ゼミのテキストと過去問と添削問題です。量が多く、難易度も高かったのでこれだけで大変でした。夏休みには須藤先生のおすすめの『得点奪取』をやりました。

 <数学>
 二次試験対策を中心にやり、冬休みに入ったら完全に切りかえて、共通テストの予想問題をやりました。二次試験対策は『大逆転勉強法』のやり方を実践しました。セルフレクチャーをして解法を頭に入れてから解答を書く練習をする方法です。これだと何回も反復できて、1冊の問題集を短時間で仕上げることができます。中途半端で終わらせる教材がなくなり、より身につくようになったと思います。

 <英語>
 数学同様、冬休みに入ってから共通テストに完全に切りかえました。ただし、リスニングだけは普段からディクテーションをよくやって対策していました。単語は先輩が合格体験記でおすすめしていた『百式英単語』をやりました。音読は『英語長文レベル別問題集』を毎日30分やりました。去年までは中ゼミのテキストや過去問の音読をしていましたが、『大逆転勉強法』に難しい英文を音読しても大して成績は、上がらないと書いていたので、レベル2、3、4の簡単な英文の音読をつづけました。前から訳すことに慣れて、長文を読むスピードが上がり、やってよかったなと思います。

 <世界史>
 最初に流れを理解しました。流れを理解するのに一番分かりやすかったのは、山火先生の授業です。でも、授業だけでは共通テストに間に合わないと思い、『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』を使いました。厚いけど読みやすくて反復しやすいのでおすすめです。それから『時代と流れで覚える世界史』で流れを確認しながら単語を覚えました。イスラム史は『世界史20話プロジェクト』の8話の表が万能で丸暗記して、いつでも書けるようにしました。中国史とヨーロッパ史は『テンプレ世界史』の数珠つなぎ暗記法で覚えました。You Tubeにあがっている音声教材が特徴的でなぜかすんなりと暗記できました。

 <地理>
 石郷岡先生のレジュメが分かりやすくて、とても活用していました。先生に言われて配付された地図帳に知識を書き込むことを意識してやりました。地図帳一冊に情報が集約されて復習しやすくなったし、表やデータのどこをみたらいいのか明確になりました。地理はどんどん情報が更新されていくので過去問は3年分くらいしか解かず、予想問題をやりました。

 <理科基礎>
 時間をかけないように、授業の予習をして、授業中に覚えるようにしていました。生物基礎は『大学入試の得点源 生物基礎』がすっきりまとめられているし、薄いので反復しやすくて模試の前に2、3周しました。地学基礎は中ゼミのテキストだけ使いました。地球の変遷と示準化石の表がすごく使いやすかったので丸暗記しました。

2021年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 教育学部

寺田 恒大 さん黒沢尻北高卒

 現役のころからずっと第一志望にしていた東北大学教育学部への合格が決まり嬉しい気持ちでいっぱいです。これも中ゼミの先生ならびに両親や高校の先生のおかげだと思います。本当にありがとうございました。

 ちょうど一年前、私は東北大学教育学部を受験し不合格になりました。模試でA判定をとり、落ちることなどないと高を括っていた私にとって本当に衝撃的な出来事でした。それからすぐ現役生のときに参加していた中ゼミの東北大合格講座のことを思い出して中ゼミで一年間お世話になろうと決断しました。今思えば、コロナ禍でも休校にならず一年間通して学習できた中ゼミを選んだことが私の合格の鍵だったのかもしれません。そのような形で私の浪人生生活はスタートしました。

 入学当初私が持っていた不安は2つ、センター試験から共通テストへの変化と二次試験レベルの数学です。まず、試験の変更というのは今年度の浪人生にとって大きな悩みの種であったと思います。実際に今年度の浪人生の数は例年に比べても大きく減少しました。ただ結果的にではありますが、恐れていたほどには難しくなっておらず、センター試験の時と同様、もしくはそれ以上に基礎を固めていた受験生にとってはやりやすいものになったのではないかと思います。私は本格的な共通テスト対策を冬期講習の時に行いました。それまでは二次試験の勉強を中心にしていたため、問題自体はあまり負荷を感じることなく解けたと思います。そこで私が徹底したのは問題を効率良く解くためのルール作りです。共通テストの特徴の1つとして資料の活用があります。資料を活用する問題はほぼ暗記した知識は必要なく、その場で読んで答えることができます。高得点を狙う人々にとって知識暗記の問題はほとんどとれると思うので、この資料活用問題というのが点差をつけるポイントです。だからこそ私は問題の解き方をルール化することでより速く正確に解けるような工夫をしました。この点は全ての人が意識して考えるべきポイントだと思います。このようにして共通テストについては対策をしました。次に二次試験の数学について、私は現役時、東北大数学が21点で、これが落ちた一番の原因です。そこで、浪人を決めた直後からチャートなど本当に基礎の部分から復習をして、さらにはプログラム生として添削を受ける中でやっと解き方が固まっていきました。結果として東北大オープンでも偏差値60超えをとることができかなり力がついたのではと思いました。

 このようにして手応えを感じながら2度目の受験を迎えました。まず共通テストでは見たこともない絵や図に多少困惑しながらも結果としてはまずまず目標の点数を取ることができました。そして二次試験では、共通テストリサーチでの順位も上のほうであったので首席で合格したいと意気込んでいきました。目標点数としては英語70点国語60点数学60点としていました。そして本番、1教科目は英語でした。去年よりも難しく7割も取れそうになく、この時にかなり焦ってしまいました。そしてやや動揺したまま迎えた国語、試験時間が120分から150分に変更になるということもあり、どのような問題が出るのか不安に思っていましたが、記述量、文章量ともにやや増えただけで思ったよりも手応えがあったので落ち着きを取り戻すことができました。そして最後は数学、結果としては悔いが残るような結果でした。最低でも2問完答したいと思っていましたが、結局1問も完答できず、さらには前日に似たような問題を解いたにも関わらず最後まで答えが出せず試験中は頭が真っ白になりました。試験後は本当に落ちたと思っていたので合格発表までの約2週間はなぜ解けなかったのだろうと後悔するばかりでした。結果として合格を貰うことができて本当に驚いています。

 まとまりがなくなってしまいましたが、私が伝えたいのは得意教科でしっかり点を取るということです。必ず高得点が取れるという教科があれば多少自信のない教科があっても平常心で臨めると思います。しかしそんな点の取り方を狙うのではなく、まずは全教科満遍なく取れるようにしてください。応援しています。

2021年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 理学部

苗代橋 吟京 さん盛岡第一高卒

 AOⅢ入試は共通テストの総得点が使われ、大きく合否に関わります。悪くない点数ではあったのですがAOⅢで合格できるような点数ではなかったため、AOⅢで合格となるとは思いもよらず喜びよりも驚きが勝っています。AOⅢでは面接も行われ、これも非常に重要な試験で、そちらの方のがんばりが功を奏したのかもしれません。中ゼミではAOⅢで提出が必要な志望理由書の添削もしてくださり、その際に、改めて志望する学部のことを調べ、自分が大学以降でどうしたいのか、どうなりたいかを具体的にはっきりさせました。高校の時は何となく理学部に入りたい、何をするかは大学に入ってからでいいと思っていました。しかし、最初は志望理由書を書くためだと思ってやっていたことが、合格に本当に必要なことなのだと実感するようになりました。つまり、志望理由を具体化させることが、合格するための重要な要素だと考えるのです。中には、そんなことをしなくても、粛々と勉強して合格する人もいるでしょうが、少なくとも東北大はどのようなことを理念として持ち、どのようなことをしているのか知る、調べる価値があると思っています。浪人をし、せっかく自由に使える時間ができたのならば、それを勉強だけではなく、以上のようなことにも費やしてはどうでしょうか。現時点でやりたいと思うことを具体的に思い描くことが重要で、専門的である必要ではなく、また大学以降でそれが変わってもいいのです。それをAOⅢで使うことがなくても、揺るぎない純粋な受験勉強のモチベーションとなるのではないかと思います。とにかく、AOⅢに向けて準備したことが報われてよかったと思います。

 さて、自分は最終的には二次試験を解かずに受験勉強を終えましたが、受験勉強の8割は二次対策であり、それが共通テストにも活かされます。高校の時にはとにかくはやく解くこと、答えを出すことしか頭になく、ある問題を解いて、他の問題にも活かそうというような姿勢が足りませんでした。中ゼミに通い始めて、まず心がけたことはゆっくり(じっくり)解く、答えを出すこととそれまでの過程を丁寧に考えることに同等に重きを置くことでした。思い返すと、自主的にやったものは「ハッとめざめる確率」というものと、単語帳、過去問演習ぐらいで、後は授業の予習復習とプログラム生の添削問題でした。上記のことを意識しながら勉強することで、段々と一問一問を解く意味を大きくしていくことができたと思います。しかし、はやく解くこと、答えを正確に当てるということが共通テストや二次試験で最終的に必要になります。特に共通テスト模試で思うように点数がとれなくて本番でしっかりとれるだろうかと心配しながら共通テスト対策に取り組み始めたのですが、去年よりも早く正確に解けるようになっていると感じ、やはり最初から早さにこだわることなく、丁寧に解くことが大事で、後から、早さ、正確さがついてくるということを改めて実感しました。

 また、勉強以外で大事だと思ったことを書かせてください。1つは規則正しく寝起きすること、またよく寝ることです。日中に集中する、よく考えるエネルギーがあることが最優先です。2つ目は、先生や友達とよく話すことです。これは積極的に質問するという意味ですが、それ以上に、そのことで勉強するモチベーションにつながったり、勉強の基準を確かめたりすることが大きいです。友達と他愛もない話をするだけでも全然違います。孤独になってはいけないと思います。

 余ったので、月並みなことではありますが各教科で大事だと思ったことを書かせてください。数学はまず計算力をつけることです。1つは単純な四則演習を早く正確に処理する力です。これは、化学の桁の多い計算をするのにもつながります。これは、日頃解く問題で充分鍛えられると思います。2つ目は、微積分に関わる式の計算をする力です。これは四則演算に加え、基本的な公式や解法を引き出す力が必要になり、これが直接入試で問われることもあり、また計算力向上にはもってこいな題材だと思います。英語は、和訳のときに、丁寧に和訳すること、日本語上おかしくない和訳をすることが大事だと思います。すぐにできることでないので、和訳問題に当たるたびにこのことに追究して、点をもらえる答案を目指すべきです。物理は、1つの問題から様々なことがわかるので、一問一問をじっくり解く、難しい問題でもくらいついて、解説を聞いたときに、「あ、そうすればよかったのか」と思えるように、解けなかったとしても手がかりを掴んでおくことが大事です。化学は、パターン化が大事な科目だと思います。過去問を集めたような問題集(重問など)を何度か解いて、「これはあの解き方だ」とすぐに判断できるようになることが大事です。

2021年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 理学部

伊藤 輝紀 さん盛岡第三高卒

 合格発表のサイトで自分の番号を見つけたとき、うれしさのあまり自然と泣いてしまうほどうれしかったです。昨年までの自分では考えられなかった東北大学に合格できたのは、勉強面でも精神面でもたくさんのことを教え励ましてくれた先生方のおかげであり、そして何よりもう一年大学入学に向けて挑戦する機会を与えてくれた両親のおかげです。ほんとうにありがとうございます。

 以下には自分が中ゼミでどのように変遷していったかについて振り返っていこうと思います。まず、3月末後期にも失敗し、私大も受けていなかった私は中ゼミで再チャレンジすることを決意します。ここですぐに気持ちを切り替えられたのは小学校からの仲であり、しかも近所に住んでいる友人が励ましてくれたからであったのだろうと思います。4月中ゼミに入塾してみると、友人・知人がおり、同じ思いの人がこんなにもいるのかと少しの驚きと安心を感じました。今思えば、やるときはしっかりやるが反面アットホームなところもあるというこの環境であったからこそここまでがんばってこれたのでしょう。そして何よりここ岩手県は7月末までコロナの感染者報告が0であったことで大きなイベントは無くなったにせよ、通常の授業には全く影響がなかったことが大きな一因となったことも確かでしょう。中ゼミの一年は大まかに、前期(4~7月)、夏期講習(8月)、後期(9~11月)、冬期講習(12~1月)、共通テスト(1月中ごろ)、直前講習(1~2月)、国公立二次試験(2月末)と流れます。前期の授業クラスは、高3の成績で分けられます。よってあまり得意ではなかった英・国、Tクラス(一番上)であった数学は予習で解けない(=自力が足りない)問題が多くとても歯がゆかったです。それでも毎日予習をし、授業に出て、そうしてもまだ分からないことは復習というサイクルをつくろうとしました(実際に完璧にはこれをこなせてはいなかった)。そして夏、この期間私がやったことは「短期集中自習」でした。すなわち、講習の合間を縫って約1週間単一の教科、あるいはさらに単元・分野について学習するというものでした。8月頭に第2回全統マーク模試があり、そこで、やった教科については、以前より良い成績をとれました。しかし、結局その後の模試ではほとんど覚えていなかったので、この作戦は長期的な勉強法としては不適であろうと感じました。後期、夏の初めに今年度は東北大を志望することを決めた私は、前期までの諸々の成績をもって「合格保証プログラム」に参加しました。何といってもこのプログラムの魅力は「個別添削」と「専用自習室」の2つです。添削は通常の授業より少し難易度の高い良質な問題を自力で解けるところまで解き、中ゼミの経験豊富なプロ講師との対話を通して学力を向上させられる最高のシステムだと実感しました。自習室は最少1人(自分)、多くても10人くらい(机は20人分あった)しかおらず、できるだけ人がいない・少ないところで自習したい私には最適な場所だったと思います(家は誘惑が多い)。授業に関しては、やはりまだ分からないところも多かったですが、前期で述べたサイクルをできるかぎりこなそうとしていました。冬、この時期はいわゆる共テ直前期ですから、そのための問題を解くわけですが、出したい点数が出せないことに対する焦りはもちろんありました。しかし、ここで一番効果があったのは、できる、もしくはできるようになると信じて問題に取り組んだり、復習することだけでした。共テ本番、日本史・国語はほぼ模試通りで順調でしたが、英語は見たことのない形式に少し動揺してしまい、結局大問6Bはマークのみ。ここで思ったのは、明日の数理も同じようになるのではということでした。このことから2日目は直前には何も見ずに、「今まで自分はたくさんの問題を解いてきた。実力はある。あとは目の前の問題と向き合うのみ」と心の中で念じて、各分野の本質とは何かをずっと考えてました。つまり、型にはめる答え方より、柔軟に考える答え方を試みました。結果は、おそらく成功だったでしょう。昨年約650、今年約700と8割には届かないものの50点UPと成長は感じられ、このまま東北大前期に出願しました。直前、やったことは過去問と補強でした。やはり、自分で解いて、自力で採点、自分で何が良くて、何が悪いのか判断し改善する。これ以外にやれることはなかったと思います。ちなみに、6回ほどではありますが添削は続けていました。これは間違いなく中ゼミ最良のコンテンツです。いよいよ二次本番、直前にやったことは共テ2日目と同じく目を閉じ今までやってきたことと、本質について思いを巡らせること。ちなみにそのとき泊まった宿では心が落ち着くまでYou Tubeを見ていました。そして、「いつも通り」の睡眠を確保するために前日まで家で使っていたタオルケットとシーツを持参しました(郵送を知らず、1人で行ったので少し荷物は多かった)。つまり、「技」を一年かけて磨き、「心・体」を直前にしっかり整えたということです。持論ですが、真の「技」は修得にかなり時間がかかり、出せる実力の「幅」を押し上げてくれます。この幅のうちどの程度の力が出せるかは「心・体」であり、昨年はそれが十分ではなかったのだと思い、このように考えるようになりました。試験終了後、やれることはやったと思えたので、この考えは現状最適だったのだと思います。再現答案を書いてみると何ヶ所もミスったと思うところがでてきて、多少不安でしたが、やはりやれることはやったと思い、後期対策に移れたことも「心」の成長でしょう。以上が私の一年間の大まかな変遷でした。以下では、その他考えたことや勉強法について書きたいと思います。

 まず、一番伝えたいことは、「自分」の行動は、「自分」で考え、「自分」で判断し決定するということです。試験本番ではこれが試されていますし、おそらく社会に出てからも、ある集団で行動する場合は除いて、このことは非常に重要な気がします。ですから、授業、予習、自習等でも、分からないことは「自分から」探しに行こうとするべきだと思います(本を見る、先生に聞く、友人に聞く、どれもアリだと思います)。そして、この話を信じるかも「自分」で判断してほしいです。否定も大歓迎です。こう考えたのは、自分から学ぼうと思ったときと教えられたときの理解度の実感的な違いからです。そういう点で1対多の授業より、自習やマンツーマン授業(中ゼミの添削)の方が私的には効果的だと思います。

 勉強を大きく2分するとインとアウトというように分けられますが、私はアウトが主であると思います。自分の内から出てきた考えを紙に書いたり、他者に伝えたりする。分からないことが出たとき、新しい情報や視点を吸収し、また新しい考えが内から溢れ出る。こうして学力とは伸びていくのだと思います。そこで次のようなことを提案したいと思います。

(ⅰ)裏紙、コピー用紙を使う(紙派の人向け)
 どうしてもある程度の量を書き起こしたりしなければならない以上、たくさんの紙を消費します。ノートは最安約200円/6冊(60P、30枚/1冊)、ルーズリーフは200円/200枚くらい。それに比べ、裏紙は基本無料(大きさ不ぞろい、先生に言えばもらえる)、コピー用紙はネットで探せば1枚1円を切るものもあり、かなりお得。100均で買えるファイル(5、6枚組)に、5×7㎠くらいの紙に教科書名を書いて、一緒に入れて、それらも保存できます。見た目にこだわりがなければ、やって損はないと思います。

(ⅱ)やはり継続が大事
 1つめの例はこの一年間毎日少しずつ勉強した結果東北大に合格できたということ。
 もう1つは、中学の年末考査の結果が他の期末考査より50点(400→450くらい)上がったこと(このとき、半年間少しずつ自学を続けた)。どうしても脳が理解し、使える・使いこなせるようになるには時間がかかります。遠い目で見て、一年間の計画をしっかり立て、ときに見直し、少しずつ前進しましょう。

(ⅲ)無理の「しすぎ」には注意
 疲れたときは少しふんばった後、しっかり休みましょう。まったく負荷に耐えられないのも困りますが、無理して潰れれば本末転倒。眠気というのも必ず来ます。試験時に頭がスッキリするように眠りをコントロールできるとベストですね。私は23:00~6:00の時間が最適解でした。また、日昼も眠ってしまうのは体が必要としているからだと思います。風邪のとき昼夜関係なく鼻水が出たり、喉が痛むのと同じでしょう。

(ⅳ)環境を考える
 誰にも邪魔されずじっくり考えたいとき私は自習室を使っていました。しかし、1月ごろに読んだ本で、実戦ではどんな状況でも目の前に集中することが必要と気づかされ、たまにリビングでもやって鍛えていました。場所を考えることで違う発想もできたりします。

 最後に「自分で考えることを楽しみましょう」これが学ぶことのきっかけになると思います。まとめとして、ここまで書き起こしてきたものを振り返ると、ある教科のある分野を理解するための勉強法より、考え、学ぶための方法、ひいては生活するうえで大切なことをこの一年考え続け、重要だと感じてきたのだろうと思います。つまり、思考・学習は生活・人生の一部分であるということを学び、実感できた最高の一年でした。これからの大学生活、さらにその先までこの経験は活きると確信しています。今年一年私に影響を与えてくださった皆様への感謝をもって、この合格体験記を終わりたいと思います。本当にありがとうございました。

2021年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 歯学部

吉田 悠人 さん盛岡第一高卒

 初めに、この一年勉強をサポートしてくださった多くの方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。

 私が浪人生活を経て感じた3つのことを書きたいと思います。まず1つ目に、早いうちから自分に合った勉強スタイルを確立するべきだということです。私は、いつも決まったメンバーと一緒の教室で、特定の席で勉強していました。これによって、毎日中ゼミに来て閉館時間まで自習する、というリズムを作ることができました。一年を通して模試の結果や、伸び悩みで辛く感じることもあると思います。メンタル面がやられている時でも、決まったペースで勉強できれば、それらを乗り切れると思うので、早いうちにペースを決めることはおすすめです。

 2つ目に、友人の大切さについてです。分からないことがあれば教え合ったり、落ち込んだとき励まし合ったり、情報を共有したりなど、一人では出来ないことをできるメリットがあると思います。今年私が合格を勝ち取れたのは友人の存在があったからと言っても過言ではありません。ただ、メリハリは必要なので、自分にとって本当に高め合える仲間を見つけた方が良いと思います。皆さんの合格を一層サポートする大きな力となると思います。

 3つ目に、受験戦略についてです。私は、現役・浪人ともに滑り止めの私立を受けずに国立一本で受験してきました。自分に合った受験をしてほしいと思います。私自身、メンタルが強い訳ではないので私立の合格発表の時期に友人が合格していくのを見ていてとても不安で焦りました。さらにそこにAOⅢ期の不合格も重なり、二次試験直前はとんでもない精神状態でした。最終的に合格できたので良かったですが、皆さんにはぜひ安心して受験を迎えられるよう、担任の先生と相談して出願校を決めてほしいと思います。

 最後になりましたが、ぜひ中ゼミの良い環境を活用していってください。分からない所があっても、不安になっても先生の所に行けば解消できるはずです。努力が実になることを実感できた一年でした。皆さんの健闘を祈っています。

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