2018年度 喜びの声【国公立大学】

東北大学 文学部

髙橋 京平 さん盛岡第一高卒

「どうして僕はこんなことしているんだ」この一年、そう思ったのは一度や二度ではない。参考書とノートを前に、声に出してそう言ったことすらある。

私は最初、浪人という選択に乗り気ではなかった。AO入試と前期入試で二度挑戦し、二度とも失敗した第一志望校には当然未練はあったが、それ以上に一年間の努力を続ける自信が無かった。現役時代の前期入試の失敗の理由はセンター試験でたまたまいい得点をとったことに慢心し、二次試験に向けてするべき努力を怠ったことにある。そんな自分がまた一年時間をとったところで、結局は同じことを繰り返すだけではないか? そう思った。自分を信じることができなかった。

そんな不安を抱えながらも、両親の勧めもあって迎えることになった中ゼミ生としての春。クラス担任の須藤先生に「自分の中でライバルを作りなさい」と言われた。模試の度に掲示される得点順位の中でのライバル、それを探して周りを見回してみた。誰もが一心不乱に目の前の問題集に向かっている。来年の春に笑うために、この一年を無駄にしないために。負けてはいられないと思った。「どうしてこんなこと…」と弱い自分が呟く度に、「未来の自分のためだ」と確信をもって答えられるようになった。一人ではとてもこの一年を乗り切れなかっただろう。「受験は団体戦」― 現役時代に何度も聞かされ、綺麗事だと笑い飛ばした言葉が、確かな実感とともに私を助けてくれた。

学習面でも手厚いサポートに助けられた。授業はもちろん、個人添削も多くあり、数学や英語の苦手分野を改善し、得意な国語では高得点をとるためのより洗練された解答の作り方を学ぶことで、昨年失敗した二次の記述試験への不安を払拭することができた。

本番の二次試験では数学で単純なミスによって大問を一つ無駄にしてしまうという大失態を演じたが、なんとか合格を勝ち取ることができた。行きたい大学でやりたい学問ができることを心底嬉しく思う。浪人という道を選んだことに後悔はない。

最後に浪人を勧め一年サポートしてくれた両親、揺るがない実力と自信を与えてくれた中ゼミの先生方、私に弱い自分に勝つ力をくれた中ゼミのライバル達にこの場を借りて感謝を伝えたい。

東北大学 文学部

戸田 信作 さん八戸高卒

「お前が思っているほどお前はたいしたやつじゃないという」言葉を糸井重里氏のエッセイで目にした時、本当に強い衝撃をうけました。 私は高校時代、「なんとなくできているつもり」のまま受験し、そして落ちました。根拠のない自信を打ち砕いたこの言葉を忘れないようにしようと心にきめ、中ゼミでの浪人生活をスタートさせました。中ゼミでのレベルの高い授業には追いつくのがやっとでしたが、(いえ、ほとんど追いつけませんでした)先生方のわかりやすく、かつ熱い御指導のおかげで、なんとかセンター、二次まで乗り切ることができました。成績のおぼつかない私と真正面から向き合い、甘やかさずに、しかし強く背中を押してくださる先生方の姿勢は、春の決心をいつでも思い出させてくださいました。

私は、この一年間で、一歩一歩地道に努力することの大切さを学びました。どんなにテストの点数や順位がよくても、実力があるかどうかは分かりませんし、本番でその力が出せなければ意味がありません。どんな時でも浮かれず、思い上がらず努力することが大切だと感じています。しかし、私が一貫して実践できたかというと必ずしもそうではありませんでした。ただ、そのように努めようとはいつも考えていました。そしてまた、中ゼミの雰囲気、環境が私の手助けをしてくれました。

この中ゼミでの浪人生活が、自分にとって必要な時間であったと強く感じています。指導してくださいました先生方、生活をサポートしてくださった寮の方々、そして息子のわがままを許し、支えてくれた家族には感謝してもしつくすことはできません。本当にありがとうございました。

東北大学 教育学部

外山 望美 さん盛岡第一高卒

合格発表まで不安で仕方ありませんでしたが、無事に合格することができ、とても嬉しく思っています。この一年間勉強面・精神面で多くのサポートをしていただいた中ゼミの先生方や、一緒に頑張ってきた仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。

今思うと、現役時は敵をよく知らないまま勉強していたと感じます。浪人して赤本に向き合う時間が増え、弱い単元やミスの傾向を知ることができました。解けずに不安になることもありましたが、「これだけやった」という自信につながったと思います。私は合格するチャンスを増やしたいと思い、センター試験の点数を見て、AOⅢ期入試も受験しました。しかし結果は不合格。勉強が手につかないほど苦しかった時期もありましたが、あの時、逃げないで戦い抜くことができて本当によかったです。戦い抜くことができたのは、合格に執着し続けたからだと思います。

この一年間で私は、自分に自信を持つことがいかに大切かを実感することができました。どんなに頑張っても、緊張や不安に押しつぶされて、実力が発揮できなければ元も子もありません。私も常に不安を抱えながら勉強していました。担任の須藤先生にはその都度励ましていただき、特にセンター試験はある意味開き直って受験することができました。

浪人は辛かったけれど、辛い思いをしてきた分だけ、得られるものも多かったです。自分がたくさんの人に支えられていることに改めて気づけました。浪人を許し、いちばん近くで応援してくれた家族には、本当に感謝しています。お世話になった全ての方へ、本当にありがとうございました。

東北大学 経済学部

佐々木 もも子 さん盛岡第一高卒

第一志望に合格できて、本当にうれしいです。去年は違う大学を受けた上に、落ちてしまって、すごく落ちこんでいましたが、今となっては、落ちて良かったと思っています。

本命の大学に合格して、これから四年間本命の大学で学生生活を送れることを考えると、浪人した価値がありました。

浪人生活を振り返ると、ひたすら勉強だけに取り組んでいたという印象があります。高校時代は、部活動や行事でリフレッシュできていたけど、浪人中はそのようなものはないし、あったとしても、浪人生という身分から罪悪感がありました。現役で受かった友達のことを考えると、いいなとうらやましい気持ちがあったり、もう失敗はできないと焦燥感にかられたりもしました。ですが、その気持ちが「絶対に合格してやるぞ!」と心に火をつけ、勉強の原動力となりました。私は、文系科目全般が苦手だったので、文系科目をやろうとしても、やる気が起きず、集中力も続かなかったのですが、合格してやるぞという気持ちを糧に必死に取り組み、センター本番では、それまでの自己ベストを約100点上回る点数を出しました。失敗できないというプレッシャーの中で、最高得点を出せたことは、浪人生活を通して、何か自分の中で一周り強くなった部分があるように感じます。

私にとって受験失敗は大きな挫折で、嫌になったり、逃げ出したくなったりしましたが、最後まで頑張ってこられたのは、中ゼミの先生や友達、親のおかげだと思っています。中ゼミの先生方には、勉強面ももちろんですが、センター直前には熱いエールを送ってくださったり、AOの直前も励ましてくださったり、とても助けられた部分が大きかったです。また、私にとって友達の存在もとても大きく、今ふり返ると、絶対に一人では乗り越えられなかったと思います。そして、特に親には学費や弁当作りで迷惑をかけ、申し訳ないなという思いがありました。合格できたのは、そのように支えてくれた親や先生、切磋琢磨し合えた友達のおかげなので、本当に感謝しています。そして、苦労してつかんだ合格なので、無駄にせず、充実した大学生活を送りたいです。

東北大学 薬学部

飯田 謙人 さん盛岡第一高卒

春に浪人を決意し、ゆっくりやっていこうと思っていましたが、合格した今となっては本当に一年というものは早く過ぎていくのだなぁと感じています。

中ゼミに通って授業を受けて、毎日の生活リズムが確立できたのがとても良かったと思います。決まった時間に決まった場所にいるということで、スムーズに勉強に向かうことができました。

また、自分で毎日勉強時間を記録したことが役に立ちました。最低でも先週やったくらいは勉強しようと思えるので、改めて目標を立てなくても先週の分がわかりやすい目標となり、努力を続けることができると思います。

夏にはオープンキャンパスに行くのも良いと思います。高一の時に行ったので必要はないかとも思いましたが、もう一度実際に行ってみると、高校三年間を経たからこそ理解できる部分もあり、高一の時では得られなかったことが得られたと思いました。自分の興味のある研究について見たり質問したりもできるので良い経験になりますし、勉強へのモチベーションも上がりました。

あらためて、今、志望校に合格できて本当に嬉しく思います。このように合格できたのも、先生方、そして支援してくれた両親のおかげだと思います。

一年間本当にありがとうございました。

東北大学 医学部 保健学科

佐藤 久遠 さん盛岡第三高卒

私はこの一年間、支えてくださっている人々への感謝の思いを原動力に、努力することができました。浪人生活が始まったばかりの頃は、本当に一年で結果を出すことができるのか不安で、なんとなく気持ちを切り替えられないまま勉強していました。しかし、進学ガイダンスや授業を通して、先生方からこの先勉強していく上での心構えやポイントを指導していただき、自分の中でしっかりと気持ちをつくることができ、うまく勉強を進められるようになりました。その中でも特に印象に残っている言葉は、吉田副校長先生の「一年チャンスをもらったからには、絶対に最高の一年にするんだ」という言葉です。私は正直浪人することを恥じていて、少し悲観的に考えていたのですが、この言葉を聴いて考え方が変わりました。この一年でしか経験できないことを大事にして、最高の一年にしてやると強く思いました。

また、仲間の存在はとても大きかったです。私は幸いにも仲間に恵まれて、切磋琢磨し合い勉強できる環境が整っていました。いくら強い気持ちを持っていても、模試の結果が悪かったり思うように問題が解けないようなときは、どうしても落ち込んで、苦しい思いをすることがあります。そんなとき、仲間が一生懸命努力する姿を見たり、言葉を交わすことで刺激を受け、切り替えることができました。受験は団体戦であるということをしみじみと感じました。

そして私がこの一年間で学んだことは、「目標を立て、それに向かってできることは全て実行し、その結果その目標を達成するという経験はものすごく大切だ」ということです。その目標というのは小さいものから始めて小刻みに立てていくことが重要です。成功体験を重ねていくと、自分の努力に自信がついてきて、決して無駄ではないんだと思えるようになり、努力を続けることができるようになりました。漠然と勉強していくのではなく、目標を立てながら勉強していくことで、内容が身についていくことを実感できるようになるし、自分の弱点と向き合えるようになります。

最後に、この一年間、つらかったり落ち込んだりしたときにまず頭をよぎったのは、一年間のチャンスを与えてくれた家族の姿でした。家族はとても期待してくれていて、様々なサポートをしてくれました。家族の思いを踏みにじるようなことはしたくない、期待に応えたい。この気持ちがモチベーションとなりました。私も本当に実践できたかどうかはわかりませんが、後輩達にはぜひそういったところを考えてほしいです。私たちの知らないところで色々な人が支えてくれたり、応援してくれていたりします。合格は自分のものだけではありません。合格を喜んでくれる人はたくさんいるのです。一年間の浪人生活は決して甘いものではないし、苦しいことがきっと多く出てくると思います。だからこそ、得られるものは多いし、一年を無駄にして欲しくはない、中ゼミのOBとしてこれからも中ゼミを温かく見守り、後輩達の活躍に期待しています!元気な受験を!!

サクセスボイス