僕は中学生の頃から岩手医科大学を第一志望として貫いてきました。合格が遠く感じてしまうことが何度もありましたが、今こうして合格体験記を書いているということにとても喜びを感じています。
中ゼミでの一年はとても有意義なものでした。勉強面では化学、生物で学校で学ばないような細かい知識や、とある現象についての詳しい背景を学ぶことでとても理解が深まったことを覚えています。分からないことに対して親切な先生方や、勉強をしやすい環境、土曜特講等の各種イベントのおかげで無事合格することが出来、この一年を中ゼミに委ねて本当に良かったと思っています。
しかし、中ゼミでの生活で僕は一つ大きな後悔があります。それは「浪人中は友達を作らない。」と決めて一年間を過ごしてしまったことです。僕は友達と話すことに至上の喜びを感じる人間だっただけに、娯楽を排除して真面目に勉強しようとするこの試みは逆効果になってしまい、耐えきれずに高校の友達を遊びに付き合わせてしまいました。中ゼミで友達を作って切磋琢磨しながら成績を伸ばしている人達を見ても、お互いに競い合える仲間がいることは何にも変え難いものだなと感じた一年でした。
中ゼミで僕が苦労したことの中に、勉強法の模索が挙げられます。僕はあまり意志が強い人間ではないのですが、そんな僕でも毎日コツコツ勉強できる方法を編み出しました。
僕はこの一年で多くのことを知り、力を付けることが出来ました。部活の友達が皆進学し、僕だけ遠回りしていることにとても不安を覚えていましたが、遠回りこそが最大の近道だったと、今なら胸を張って言えます。これからの方が辛いことも多いとは思いますが、中ゼミでの生活を糧として夢に向かって頑張ります。
お父さん、お母さん、そして中ゼミで僕に関わってくださったすべての先生方。心から感謝しています。苦しくもおもしろかった中ゼミでの一年を、僕は一生忘れません。